骨粗鬆症
コーレス骨折骨粗鬆症と関係する疾患

コーレス骨折

多く見られる手首の骨折〜コーレス骨折にご注意!

骨粗鬆症

4大骨折の一つコーレス骨折とは転倒による手首の骨折が意外に多いことをご存知ですか?
骨粗鬆症における4大骨折のうちの一つ、橈骨(前腕骨)遠位端骨折についてご紹介します。

少しの衝撃・転倒が骨折の元!

折れやすい前腕の骨上肢前腕は、子供から高齢者までやや多い骨折傾向にある部位です。
特に閉経を迎えた女性はホルモンの減少で骨が脆くなっており、骨粗鬆症になっている可能性もあり、骨粗鬆症の場合は少しの外力が加わるだけで骨折してしまいます。

前腕には、親指側を走る橈骨と小指側を走る尺骨という2本の骨と筋肉で構成されています。
コーレス骨折は、事故やつまずき等の転倒時に手をついたときや衝突の衝撃に対し、手首の関節に体重がかかり、無理な背屈をさせることで骨折を起こすと考えられています。
骨折後は手関節に疼痛を感じ、次第に腫脹し始めます。
折れた橈骨の末梢端(骨折した部位を中心としたとき手首側)の骨片が手の甲(手背)側に転移(骨がズレること)して、フォークを伏せたときの柄から先の爪までのすくい根のように湾曲していきます。
手は力が入らず脱力し、もう片方の手による支えが必要になります。場合によっては、折れた骨や腫れの状態によって神経が圧迫され、麻痺がみられるケースもあります。

骨折の転移が大きいと、橈骨と一緒に前腕を構成している尺骨との関節を支えている靭帯が断裂し、尺骨が脱臼を起こす場合もあります。
高齢の人では尺骨の脱臼を併発させることが見られています。
子供の場合は、大人と違い骨がしっかりと出来上がっていないため柔軟で、骨折には至らず湾曲したり、圧迫される若木骨折と呼ばれる状態になります。

また、橈骨遠位端骨折にはもう一種類、スミス骨折というものがあります。
骨折した橈骨の末梢端の骨片が手の平側(手掌側)に転位する骨折をいい、手背側に転位を起こすコーレス骨折とは反対の変形が起きたことを言います。
コーレス骨折よりも発症頻度は劣りますが割りと多く見られる骨折で、逆コーレス骨折とも呼ばれます。

合併症

コーレス骨折には合併症があり、骨折したことによる正中神経の損傷ケースが多く、整復が十分に行われていなかった為に骨片からの直接圧迫など、手根管症候群を発症させることがあります。

他にも尺骨突き上げ症候群と言って、治療開始が遅く、整復が十分に行われていかなかった場合に変形癒合などを起こし、結果として尺骨に機能障害を起こすケースもあります。
また手首の脱臼などが不十分な整復治療、必要のない部分までの長期固定による関節拘縮、骨萎縮、チアノーゼ等をおこす反射性交感神経性ジストロフィーなどが合併症として挙げられます。

治療

転位に対する徒手整復、ギプス固定、創外固定が行われます。
転位が強く見られるときは、固定時に手の平を下に、手の甲を上に向け、指先を少し垂らし曲げた状態で固定します。
固定している期間は若年層で3〜4週間程度、中年層以上で約6週間ほど行われます。
骨片などが関節内に入ってしまい、整復での治療が難しい場合は外科治療が行われるケースもあります。

治療が十分でない場合には後遺症を残すことがあります。
整復が十分に行われていない場合や固定が十分でなく転位が再発してしまった場合、骨が変形したまま骨折部位の癒合が起こります。
これを変形治癒と言い、変形したままの癒合状態では、手関節を返す動きなどが抑制されてしまいます。

【骨粗しょう症ゼミ】コンテンツ分類
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  • 【骨粗鬆症の検査/治療・予防/対策】病院での診断・治療・自宅でもできる食事・運動療法などの生活改善
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  • 【コラム】骨粗鬆症と牛乳・骨密度・女性ホルモン・年齢や入院との関係
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