骨粗鬆症
糖尿病骨粗鬆症と関係する疾患

糖尿病

インスリンが骨粗鬆症を起こす

骨粗鬆症

インスリンと骨粗鬆症糖尿病患者で、今現在インスリン(インシュリン)治療を受けている人は多くいるでしょう。
しかし、インスリンは糖尿病治療に作用するだけではなかったのです。

インシュリン欠乏の影響は?

インシュリンと糖尿病と骨粗鬆症骨粗鬆症の種類として、ステロイドの長期使用や病気が起因して発症する骨粗しょう症を“二次性骨粗鬆症”と呼び、生活習慣病である糖尿病はこれに分類されます。

糖尿病は、1型と2型の二種に大別されます。
1型糖尿病は、すい臓で分泌されるインシュリンの細胞が壊され、産生が大幅に減少・欠乏状態です。
インシュリン依存型とも呼ばれ、血糖値の上昇が確認されます。
2型糖尿病は、インシュリンの分泌は行えるものの十分な量が産生されません。
生活習慣の乱れや肥満などによりインシュリン分泌が減少するとも考えられています。
インシュリン非依存型と呼ばれ、血糖値が上昇します。
この糖尿病が骨粗鬆症のリスクファクター(危険因子)になるのではと考えられており、糖尿病に罹患している人は健康な人よりも骨折のリスクが2倍ほど高まるそうです。

インシュリンが骨に与える影響

インシュリン欠乏は血糖値を高めるだけでなく、骨形成の機能を低下させ、腎臓でつくられる活性型ビタミンDの産生を下降させ、骨密度まで減少させます。新しい骨を形成するための骨芽細胞には、インシュリンと結合するためのレセプター(受容体)があります。
インシュリンには骨芽細胞を増やす働きがあり、インシュリンが欠乏すると骨芽細胞の増加は見られず、骨形成の働きが下降します。
活性型ビタミンDは、骨沈着などカルシウムの吸収を促進する作用があります。
しかし、腎臓でインシュリンの作用により産生されている活性型ビタミンDは、インシュリン不足により減少し、カルシウムの吸収率を低下させます。
また活性型ビタミンDは、骨を形成する骨芽細胞の機能を上昇させる働きを持っているのですが、血糖値が上昇したままだと骨芽細胞への作用が弱まります。

食事療法を受けている場合、カロリー制限などから十分なカルシウムを摂り入れることができない為、カルシウムが欠乏してしまいます。
すると、欠乏したカルシウムを補充するために骨内に蓄積されていたカルシウムが血中に溶け出します。
これが骨密度減少の原因の1つとして挙げられています。

原因は高血糖!?骨の中はスカスカじゃない!

近年、解明されてきた骨粗鬆症があります。それは骨密度の減少が確認されないのに発症する「高血糖」や「動脈硬化」による骨粗しょう症です。
総骨量が全体の約3割減少すると骨の中がスカスカになり通常の骨粗鬆症を生じさせます。
しかし、骨量などの減少は見られずに骨折を起こしてしまう骨粗しょう症なのです。

骨はカルシウムとコラーゲンを主成分とし、形成されています。コラーゲンがカルシウムに作用し、柔軟で丈夫な骨をつくっています。
しかし、血糖値が高い数値を示している身体状況の場合、血中の糖分が骨内に侵入し、コラーゲンと結合します。
するとコラーゲンの柔軟性は消失し、脆く弱い骨になってしまいます。

高血糖である場合、背骨を骨折する危険性が上昇すると言われています。
男性では4.7倍ほど、女性では1.9倍くらいも上昇します。
一度背骨を骨折するだけで、背中が丸まり胃を圧迫し、肺機能が衰える等の身体機能の低下が見られる場合があり、骨折していない人の約8倍も亡くなる危険性が上昇するそうです。

【骨粗しょう症ゼミ】コンテンツ分類
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  • 【コラム】骨粗鬆症と牛乳・骨密度・女性ホルモン・年齢や入院との関係
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