骨粗鬆症
副作用骨粗鬆症の検査/治療・予防/対策

薬の種類と副作用

飲み続けている薬、副作用は大丈夫!?

骨粗鬆症

副作用に注意骨粗鬆症薬の中には大変重篤な副作用を引き起こす治療薬も含まれています。
そのため、医師の処方通りに服用しないと危険ですから、服用方法に注意してください。

骨粗しょう症薬にみられる副作用

骨粗鬆症治療薬の副作用近年、骨粗鬆症に対する治療薬は多く開発され、骨折の予防に効果のある治療薬なども出てきています。
骨粗鬆症の治療薬には古くなった骨細胞を破壊する骨吸収を抑える薬剤、骨吸収と骨形成のバランスを整える薬剤、新しい骨をつくる働きを促進する薬剤などがあります。

骨吸収抑制剤

古くなった骨を破壊する、破骨細胞による骨吸収を抑える薬です。

選択的エストロゲン受容体モジュレーター
(塩酸ラロキシフェン)

閉経後、骨粗鬆症を発生した人における骨量の増加、骨代謝の抑制、骨折発生リスクの低下に効果があると報告されています。
この受容体モジュレーターは、体内でエストロゲンが働いている細胞組織にて、エストロゲンの作用やエストロゲンに似た作用を抑える効果があるとされています。
骨に対してはエストロゲンと同じ働きかけをし、子宮内膜や乳腺組織には作用しないという薬剤です。

こむら返りや更年期障害でみられる“火照り”などの症状が多く見られる副作用です。
また、稀な副作用として、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)などが挙げられています。

エストロゲン製剤
(エストラジオール、エストリオールなど)

閉経後などに見られる更年期障害の症状、骨密度の減少は女性の体内に多く存在していた女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減ったことが原因と考えられています。
この更年期障害の症状などの緩和を目的に行われるのが、SERMとも言うホルモン補充療法です。エストロゲンは欠乏している女性ホルモンを補い、カルシウムから排出されるのを防ぐ作用があります。
骨密度の低下を防ぐことで、骨折のリスクを抑える効果があるとされています。

エストロゲンを使用すると、性器出血などの副作用があるようですが、エストロゲンによる治療を続けていれば自然と治まる場合が多いようです。
また、ホルモン補充治療は乳がんや子宮体がん等のリスクを上昇させると言われていますが、エストロゲンと一緒にプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンを服用することで子宮体がんの発症リスクは下降するという調査結果もあるようです。
がん予防のためにも婦人科への定期検診や、半年〜1年くらいのサイクルで1度検診するのが良いでしょう。

ビスフォスフォネート製剤
(フォサマックリセドロネート、ベネットなど)

破骨細胞によって骨内からカルシウムが排出されるのを抑制する薬剤です。
骨密度を増加させ、骨折の発症回数を減少させます。
腸など消化管からの吸収率が悪く、食事や他の薬剤と併せて取り込むとビスフォスフォネート製剤の吸収率が低下してしまいます。
朝の起床後、空腹時に内服し、内服後30分間は横になったり、前屈姿勢をとるなどせず、食物の摂取も避けましょう。
またビスフォスフォネートの一種であるベネットは骨粗鬆症やページェット病などに効果があるとして用いられています。

ビスフォスフォネートの副作用では、食道潰瘍などの消化器疾患が挙げられています。
内服後に横になると副作用となる症状が起きやすいようです。また服用時は必ず水で飲んでください。

骨吸収と骨形成のバランス調整剤

破骨細胞により骨を破壊する骨吸収と、カルシウム等で骨をつくり出す骨形成のバランスを整える薬です。

ビタミンK2製剤(メナテロレノン)

カルシウム沈着をサポートする薬剤です。
骨密度の低下を抑制する働きはあるようですが、骨折の発生リスクについては、重篤な症例でのみ低下されたという調査結果があるようです。

ワーファリン製剤を使用している人がビタミンK2製剤を使用する場合、ビタミンK2製剤の作用と拮抗するため使用できません。

骨形成促進剤

カルシウムが吸収されやすいようにサポートしたり、新しい骨の形成を促進する薬です。

カルシウム製剤

カルシウムの1日の必要所要量は600mgとされていますが、骨粗鬆症を発生している人では約1000mg必要と言われています。
食物から摂取するのが望ましいと考えられていますが、食事だけでは難しいようです。
そこで、食事からの摂取では難しい場合にカルシウム製剤で補充します。
健康に悪影響を与えないカルシウムの上限摂取量は、食事からの摂取量も含めて2500mgです。

副作用には胃腸障害が生じることがあります。
サプリメントとして、カルシウム製剤などを自分で購入して取り入れている人は、サプリメントの服用を続けてよいかどうかを医師に相談してみましょう。
骨粗鬆症治療薬の中でも活性型ビタミンD3製剤との併用には注意が必要とされています。

活性型ビタミンD3製剤
(アルファカルシドール、カルシトリオールなど)

腸から行われるカルシウムの吸収をスムーズにし、骨代謝を活性化させる薬剤です。
骨吸収作用のあるホルモンを押さえる作用もあります。
減少した骨密度に増加などの急激な変化は見受けられませんが、これ以上の骨密度の低下を防ぎ、骨折のリスクを下降させます。

血液中のカルシウム量が増加し過ぎる場合があり、このような状態時には全身倦怠感などの症状が出現します。
長期間、血中のカルシウム濃度が高値を維持したままだと、腎障害などの身体になんらかの悪影響がみられる場合もあります。
活性型ビタミンD3製剤を長期服用している人は、少なくても半年に1度は尿検査・血液検査でカルシウム濃度を測定してもらうのが良いと思います。

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