骨粗鬆症は骨の中がスカスカになる病気といったことをよく耳にされると思います。
骨粗しょう症になると、どんなことを招くのでしょう?
骨の仕組み等も解説してきたいと思います。
骨粗鬆症とは、長期に渡り積み上げてきた生活習慣などで骨の中がスカスカになる病気です。骨格内の骨量が全体の20〜30%減少し、骨の強度も衰え、骨折を起こしやすくなった状態に対して「骨粗鬆症」という病名が診断されます。
私たち人間の骨がピークを迎えるのは20歳前後で、それからは歳を重ねる毎に減少していく仕組みになっており、骨量の減少そのものは加齢による生理現象なのです。
骨がスカスカになると少しの衝撃を受けただけで骨折を起こしやすくなり、しかも骨折した骨は治癒に長期間を要するため、QOL(生活の質)の低下を招きます。
骨粗しょう症は命に関わるほどの重大な病気という訳ではありませんが、骨折から要介護認定を受け、寝たきり状態になることもあります。
女性の場合、閉経によりホルモンバランスが著しく変化し、骨量が減少します。
この閉経により骨粗しょう症を生じる人の割合は上昇します。男性の場合は、女性から見ると骨粗鬆症を発症する人は少ないのですが、老化に伴い腸管から行われるカルシウムの吸収率が低くなるため、70歳を越えると骨粗鬆症になるリスクが上昇します。
治療には薬物療法や食事療法、運動療法、生活習慣を改善することによる予防などがあります。
食事療法・運動療法ともに骨密度を下降させないことが大切になります。
食事などの食習慣やライフスタイルを見直すことが、元気で丈夫な骨を維持する予防になります。
骨粗鬆症を発症してしまうのは何故か?
骨の役割とは一体なんなのでしょう?
骨についてお話します。
骨はたんぱく質とコラーゲンを主成分とし、更にカルシウムやリン酸などのミネラルがくっついています。
人の骨は、硬く細緻に構成されている皮質骨と、細い微小骨や骨梁の集合体でスポンジに似た組織の海綿骨から成り立っています。
骨は体内の臓器を守ったり、体を動かし屈伸して持ち上げたり、身体全体の筋肉や脂肪を支えています。
他にも血を造ったり、電解質の保持、カルシウムを骨の中に蓄える役割を担っています。
骨内には骨髄腔と呼ばれる空洞があり、骨髄腔の中には骨髄が存在します。
骨髄には血液を産生する造血幹細胞(骨髄幹細胞、血球芽細胞とも呼ばれている)が存在し、赤血球・血小板・白血球という血液細胞が造られています。
この造られた血液細胞は毛細血管を流れ、身体を循環します。
カルシウムは骨にとって、とても大事な役割を果たしている成分なのです。
カルシウムにはホルモンの分泌作用、神経の伝達作用、血液凝固や筋肉を収縮させる作用などがあり、命を支える成分であるため人体に欠かせません。
また、血液中のカルシウム濃度は一定の数値を維持している必要があり、血中のカルシウムが欠如してくると骨格が体内で削られ、骨に蓄えられていたカルシウムが血液中に漏れ出し、一定のカルシウム濃度を維持しようとします。
骨が削られると、蓄えられていた骨内のカルシウムが欠乏しやすくなり、貯蔵量が減少すると骨は脆くなり、骨粗しょう症を起こしたり、骨折しやすくなります。